「夜を乗り越える」を読みながら本の読み方を考える
本は読み方によって変わる。
たとえば、
1冊を最初から最後まで読み切るのと、
92ページ目まで読んで、続きは明日にするのでは。
だいぶ違う味わいになると思う。
本は材料みたいなもので、
そいつでどんな料理が出来るかは「読み方」次第だ。
どんな場所で、どんな媒体で、どんな飲み物を片手に、どんなタイミングで、どんな気持ちで読むか。
この組わせによって、同じ本でも違う味わいになる。
そう考えると、この世界でまったく同じ本は1冊も存在せず、
たとえ自分であっても、まったく同じ本を読むことは不可能だということになる。
料理に無限数の組み合わせがあるように、
本の読み方にも無限数の組み合わせがある。
そう考えると、小説的じゃないか。
コンプリートすることは決して出来ないけれど、読んでいる時間を楽しむことなら出来るだろう。