虐待する親には人間的欠陥があるわけではないらしい

「スイッチ! 変われないを変える方法」より。

 

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親たちは、命令の具体的な鉄則を教えられる。命令が親の気まぐれと思われないように、命令の内容と理由をセットにするのだ。たとえば、「ジョニー、もうすぐバスが来る時間だから、すぐに靴をはいてちょうだい」という具合だ

 

PCITは問題を取り除いたわけではない。実際、親の五人にひとりは再び子どもを虐待したのだ。しかし、行動の変化という観点から見れば、驚くべき成果だ。私たちの大半は、心の底では、虐待する親には矯正しがたい欠陥があると考えている。心に根本的な問題がないかぎり、子どもを叩けるはずなんてないと考えている。一二回のセラピーを受け、これほどシンプルな指示を守るだけで、児童虐待者の行動が変わると考えると、びっくりするだろう

 

 

私が言いたいのは、シンプルな台本には、誰も想像しえないほどのパワーがあるということだ。台本があれば、児童虐待者でさえ行動を変えるのだ